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『チームバチスタの栄光』から『ジェネラルルージュの凱旋』まで~海堂尊初期3部作

チーム・バチスタの栄光
ナイチンゲールの沈黙
ジェネラルルージュの凱旋
の3作品をもって、海堂尊氏の初期3部作と言われる。

これらの作品はいずれも架空の大学病院、
「東城大学医学部付属病院」を舞台にし、
神経内科万年講師の田口と、
厚生労働省の役人である白鳥を中心人物として展開する。
時系列的にも、上記の順で物語が展開する。
(但し、『ナイチンゲール』と『ジェネラルルージュ』はほぼ同時進行)

各作品の詳細なレビューはまた機会があれば(気が向いたら)書きたい。
3部作通して感じるのは、“しり上がりに、急上昇する”ような読後感。
個別の作品展開にしても、また、3部作を順番に並べてみても、
後半にゆくほどグングンひきこまれる感じ。

シリーズ通じて、現代医療の問題に対しリアリティをもって切り込んでいる。
僕はまだ学生なのではっきりとは言い難いが、
かなりエグイところまで切り込んでいると感じられる。
そんなエグイほどのリアリティを、
ミステリーとしての完成度に繋げた『チームバチスタ』に比べ、
『ナイチンゲール』には少し非現実的な印象がある。
その点は賛否両論あるらしいが、僕は『チーム・バチスタ』よりも好き。

そして、『ジェネラル・ルージュの凱旋』。

ジェネラル・ルージュの凱旋ジェネラル・ルージュの凱旋
(2007/04/07)
海堂 尊

商品詳細を見る


現段階で間違いなく、シリーズ最高傑作だとおもう。

『チーム・バチスタ』にあったミステリー色はほとんどなく、
殺人事件も起きないが、
登場人物の強烈な個性、立場、信念が複雑に絡み合い、
予想外の結末まで一気に読ませる“メディカルエンターテインメント”。

派手なアクションや事件はない。
しかし、リアリティで補強されたひとつひとつのエピソードが、
読み手の深いところを“エグる”構成。
終盤、「エシックス・コミティー」との対決は、
ただの会議の場面のはずなのに、
月並みなサスペンスよりも遥かにスリリング。

白鳥の「ロジカル・モンスター」ぶりは相変わらず痛快だが、
それ以上に、速水の揺ぎ無い信念から出た“オフェンシブ・フェーズ”は、
多くの読者に「医療の本質」を問う。

俺を裁くことができるのは、
 俺の目の前に横たわる、
 患者という現実だけだ


速水のいう『医療の原点』に、
しがみつき、もがき続けるような医療人に憧れる。



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非公開コメント

なるほどなるほど。
僕『チーム・バチスタ』だけしか読んでないんですけど、それだとなんか勿体無いみたいですね(笑)。
今度読んでみます☆

>照井

『チーム・バチスタ』も、後半ぐんぐんおもしろくなってきたけども、
そんな感じで後作ほどおもしろくなってゆきます。

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keigo

Author:keigo
試される大地、北海道・札幌在住の大学生。
現在医学部6年目、国家試験に向けて日々勉強中。
趣味は競泳、読書。

心に残ったこと、残しておきたいことを、読書日記を軸に書き留めていきたいと思います。
週2~3回くらいの頻度で更新していきます。
コメント・トラックバック熱烈歓迎です。

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