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闇の中の疾走

疾走疾走
(2003/08)
重松 清

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少年は、何に向かって“疾走”したのか。
『宿命』で片付けるにはあまりに残酷で、執拗で、
どうしようもない、闇。
そこから逃れるためにひたすら“疾走”し、
ついには逃れ切れなかった少年の人生を描いた作品。
はじめ、この作品をそのように捉えた僕の腹の中には、
重い絶望感が居座った。

しかし、この作品が示すものは、
絶望だけではないはずだ。

少年の“疾走”は、闇からの“逃走”ではなかったのかもしれない。
その人生は終始、逃れようのない闇だった。
それでも少年は、闇の中を“疾走”した。
“逃走”ではなく、“疾走”。
読者は、そこに『希望』を見出せるはずだ。
闇の中を最後まで“疾走”した、ひとりの少年の生き様に。

腹の中にはそれでもずしりと重いものが残るが、
徹底的な悲劇の中に『希望』を見出せるのであれば、
その重みにはまた違った意味が生まれるのかもしれない。

若い人生観に一石を投じる一冊。
おすすめ。
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非公開コメント

重松清さん、好きです。
が、最近(いや、長らく?)読んでいません…
そろそろ手を伸ばしたいです。

>Nuts
ひとりの人間の人生を深く掘り下げる描写はやはりさすがです。
この作品は他の代表作(ビタミンFとか、ナイフとか)とは、
ちょっと毛色が違うかもしれないけど、
重松清先生の魅力は変わらず発揮されていると思います。
知的体力に余裕のあるときに読んでみてください◎

あ、それから、記録会お疲れ様でしたー

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プロフィール

keigo

Author:keigo
試される大地、北海道・札幌在住の大学生。
現在医学部6年目、国家試験に向けて日々勉強中。
趣味は競泳、読書。

心に残ったこと、残しておきたいことを、読書日記を軸に書き留めていきたいと思います。
週2~3回くらいの頻度で更新していきます。
コメント・トラックバック熱烈歓迎です。

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