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GOGO
(2000/03)
金城 一紀

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僕は日本に生まれた日本人で、
身の回りの人たちもほとんどが日本人で、
それが当たり前だと思って生きてきた。
自分の生まれた国のこととか、肌の色とかで、
特別不自由を感じたこともなかった。
国籍とか、人種とか、リクツでは関係ないと思っているけど、
それはただ、それらを“リアル”に感じる機会がないだけかもしれない。
本作は、日常では気づきにくいテーマを“リアル”にまで近づける、
破壊的なまでのおもしろさとエネルギーを秘めていると思う。

基本的には、誰もが理屈抜きで楽しめる、
若いエネルギーに溢れた青春小説。
杉原(主人公)はめちゃめちゃかっこいいし、
桜井(ヒロイン)は最高にかわいくて僕の理想の女性像だし、
正一(脇役)もスケールの大きさと抜群の存在感をもっている。
でも、そんな青春の背景は、少しだけ複雑だ。
エネルギーに満ちたカッコいい青春の基盤の一部には、
実は不安定で割り切れないものがあって。
それが『在日』というカタガキ。
民族、国籍というガイネン。
それをめぐるさまざまな感情。

“これは親父でもおふくろでもなく、
韓国人でも朝鮮人でも日本人でもなく、
僕自身の恋の物語だ。”

そう言い切る杉原。
強くて頭がよくてカッコいい杉原の、
心の奥底の想いが噴出したようなラスト、校庭のシーン。
キャラクターの“根幹”が込められていると感じた。
それまでの杉原がニセモノってわけじゃないけど、
あの杉原こそ、杉原の“根幹”なんだなって思った。

そこに至るまでのひとつひとつのエピソード、展開も、とても印象的。
ふたりで“かっこいいもの”を探す桜井との日々。
旧友と電車を見送り続けるシーン。
命がけの追いかけっこ。
ふと聞こえる、正一の声…
ひとつひとつの描写が心を抉り、
杉原と桜井の“答え”へと昇華されてゆく…

とにかくおすすめ。
必読青春小説。

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keigo

Author:keigo
試される大地、北海道・札幌在住の大学生。
現在医学部6年目、国家試験に向けて日々勉強中。
趣味は競泳、読書。

心に残ったこと、残しておきたいことを、読書日記を軸に書き留めていきたいと思います。
週2~3回くらいの頻度で更新していきます。
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