スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

泣かせ短編集

約束約束
(2004/07/27)
石田 衣良

商品詳細を見る



どんなものでもしょせん金儲けに過ぎない。
そういう清人は正しいが、同時に誰ひとり金のためだけに働く人間はいない。
こちらもまた正しい。
正しいことがいくつもあり、それらがときにぶつかりながら世の中がまわっていく。
そういう人の世のおもしろさを、清人がわかってくれたら…


(『青いエグジット』より)




僕は短編小説が好きだ。
ギュッと凝縮され、洗練されたストーリーの中で、
ガツンと心をふるわすフレーズに出会えるから。

石田衣良先生の“泣かせ”短編集の紹介。
「絶対泣ける」という帯の宣伝文句からわかるように、
「泣かせる」ことがかなり意識された短編集。

表題作をはじめ、ちょっと“力技”で泣かしにかかる作品が並ぶ中で
(僕は人が死ぬ作品は基本的にあまり好きではない)、
2作目の『青いエグジット』に、特別な魅力を感じた。
冒頭に挙げたのはその中のワンシーン。
事故で障害を負い、ひねくれてしまった息子に対する、主人公のおもい。
このフレーズ自体のもつ魅力、メッセージ性はもちろん、
作品を通した主人公のおもい、そして、息子の変化、主人公の変化。
ひとつのフレーズが、作品をしっかり貫いているのを感じる。
ストレートな「泣かせ小説」にはない、じんわりした感動がいい。

もちろん、「わかりやすく泣きたい人」にもお勧めの一冊。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

表題作をはじめ、ちょっと“力技”で泣かしにかかる作品が並ぶ中で


のフレーズいいですね(笑)
僕は小説は滅多に読みませんが
気持ちはよくわかります

関係ないのですが
石田衣良先生の「波の上の魔術師」
ちょっと読んでみたいと思っています。
keigoは読みましたか?
もし読んでたら書評お願いします。

>ゆづるさん
力技でも、本当に力があるならそれはそれでよいと思います。
ただ、最近流行の、
主要人物の死をもってしか涙を誘えないノベルはあんまり好きになれません。。

「波の上の魔術師」といえば、
トキオの長瀬くん主演のドラマの原作ですね!
原作はまだ読んでませんが、ドラマはわりと面白かったし、
こんど近いうちにチェックしてみたいと思います!

なんとドラマ化もしてたんだね!
なんかますます読みたくなってきました。

主要人物の死をもってしか涙を誘えない作品は
僕も好きでないです。

激しく同意です。
愛すべき後輩の言葉を借りるのならば
禿同です。

>ゆづるさん
禿同って(笑)

「ビッグマネー」ってドラマです。
マネーゲームの奥深さと恐ろしさを垣間見ることができた作品でした。。
ゆづるさん好きそうですね!
僕もチェックしてみます。
Twitter
プロフィール

keigo

Author:keigo
試される大地、北海道・札幌在住の大学生。
現在医学部6年目、国家試験に向けて日々勉強中。
趣味は競泳、読書。

心に残ったこと、残しておきたいことを、読書日記を軸に書き留めていきたいと思います。
週2~3回くらいの頻度で更新していきます。
コメント・トラックバック熱烈歓迎です。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
リンク
ブログ内検索
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。